不動産サービスの評判・口コミまとめ

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「野村證券第2事業法人部」を読んで思うこと

横尾宣政氏の書いた「野村證券第2事業法人部」を読んだ。

 

Amazonの書籍紹介には、下記のように書かれている。

 

トヨタを上回る約5000億円もの経常利益を叩きだし、日本一儲けた会社だった野村證券。その黄金の日々を克明に描く。厳しいノルマで次々と社員が辞めていくなか、飛び込み営業で新人トップの成績を上げ、「コミッション(手数料収入)亡者」とまで呼ばれるようになった著者。後に社長になる「小タブチ」こと田淵義久氏に抜擢され、第二事業法人部へ。待っていたのは個性派でアクの強い先輩たち。彼らとぶつかり合いながら、順調に出世していった著者は、役員の登竜門でもある新宿野村ビル支店長を最後に退社。

 

各所で話題の本だが、まあ本当にモラルのカケラもない。

 

フィクション映画なら楽しめるだろうが、実際の話だと思うと、とても許される話ではない。

 

自分たちが利益を上げるためには、個人の顧客を騙し、すかし、平気で「私のために、損をしてください!」といって数十億の損失を出させる。

 

常人の神経ではない。

しかし人間は、所属している組織が「間違った常識」を「正しいこと」と布教し、合わせて自分にとっても大きなメリットがあれば、簡単に狂ってしまう。

 

不動産業界でも、連日、不動産投資における過剰融資や、アパートの施工問題、書類の改ざんが取りざたされている。

 

人間は、簡単に誤ったことをやってしまう。

 

だからこそ、ガバナンスが必要なんだろう。